母と私とリフレッシュ

40も後半になると、親のことで色々とやることが出てくる。
母は一人暮らしをしていて、ちょっとした病を抱えていることもあり、兄と交代で会いに行ったりしている。すっかり食が細くなった母は誰かと一緒だと食べてくれるとわかり、なるべく週に1度は家族の誰かと食べられる機会を設けるようになった。
私は母の家近くのターミナル駅付近のビジネスホテルに泊まる。母の家にはインターネットが無いので夜までホテルの部屋で仕事して、買い出しをしてから母の家に向かい一緒に夕飯を食べて雑談してまたホテルに戻る。そして翌朝また買い出しをして母の家に行き、掃除洗濯などをする。
これが毎回のルーティン。

「泊まっていけばいいのに。」

と、母が言う。

今はコロナ禍なので、都会から来た私がここに泊まるのは少し気が引けるのと、仕事が残ってることもありネット使いたいのと、母が気を遣って疲れてしまうのを避けたい。

と同時に、私も母と長時間2人きりというのは少し気を使ってしまう。

母と娘というのは難しい。
私との間にいろいろな歴史があり許せない時代もあった。きっと母はそのことを今でも少し負い目に感じているけれど、いつからかそれを許せるようになったのはここ10年くらい。
母という女の一生を考えると、なんだか許せるようになったのだ。

どこか私と似ている母。寂しがりやのくせに一人が好きで自由気ままに過ごしたいのだろう。今後のこともあるから兄は一緒に暮らそうと言っているけれど、母はそれを拒む。友達と離れたく無いから、と。
きっと今後、そんなことも言ってられない状況がやってくる。だけどそれまでは母の希望を最優先にしてあげたいというのが、兄妹が出した結論。

数年前までは年に1度くらいしか顔合わせしなかった母と兄が、母の病をきっかけに年に何度も会うようになった。これもまた流れというものなんだろう。

私はビジネスホテルをチェックアウトすると、久しぶりの地元を楽しむようにしてる。趣味の海外旅行ができない今、少しでも旅気分を味わいたい。
ホテルから徒歩15分くらいの海へ行き、波の音を30分くらいボーっと聞いてリフレッシュ。朝の海は人がいないので非日常を味わえる。

今日も地元の海はキレイです。

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